かつては育毛や発毛という言葉は
壮年男性の専売特許のようなイメージがあったのですが
最近、老若男女問わず薄毛に悩む方が増えています。
男性、女性で脱毛の原因は異なりますが
大きな括りで言うと遺伝や頭皮の血行不良、ストレス、栄養状態、
シャンプーやトリートメント、毛染めやパーマなどの害も挙げられます。
「ん?抜け毛が多くなってきた?気のせいかな。まだ大丈夫よね。」
気付いたときには手遅れということも。
まだ豊かなうちから健康な髪を維持するための育毛活動を始めませんか。
2008年にタカラバイオ株式会社がガゴメ昆布フコイダンで育毛の国際特許を取得した事から
フコイダンが育毛効果について注目されています。
◆フコイダンとは
昆布、ワカメ、モズクなど海藻特有のネバリに含まれる高分子の多糖類で、食物繊維の一種です。
海藻ってヌルヌルしたぬめりがありますよね。それが「フコイダン」なのです。
一概に「フコイダン」といっても、もずく、ワカメ、昆布と
それぞれに化学構造式も違えば、その作用も違います。
その作用機序は深く解明されてきませんでしたが(膨大なお金と時間がかかります)
タカラバイオ株式会社はフコイダンの中でも「ガゴメ昆布」から抽出したフコイダンに着目し
1995年に世界で初めてフコイダンの化学構造と機能性を解明したのです。
◆フコイダンの育毛効果
髪の成長に関する成長因子(グロスファクター)は下記のようなものがあります。
・KGF(ケラチン細胞増殖因子)
・IGF(インスリン様成長因子)
・EGF(血管内皮細胞増殖因子)
・HGF(肝細胞増殖因子)
・FGF(線維芽細胞増殖因子)
フコイダンはHGFを産生し、FGF-7と呼ばれる成長因子を増やす事が
タカラバイオ株式会社の研究によって確認されています。
FGF-7はたんぱく質の一種でヘアサイクルを正常にするような成長因子(グロスファクター)です。
薄毛の原因はヘアサイクルの乱れが原因するのですが
2〜6年の成長期、2〜3週間の退行期、3〜4ヶ月の休止期の中の、髪の成長期を長く維持し、
さらに休止期を素早く成長期に移行させることで、育毛につながるのです。
休止期が長く続くと成長期に移行できませんよね。
細胞が寝ているとなかなか髪が生えない
↓
髪が薄くなる
という薄毛スパイラルから抜け出せなくなるのです。
休止期から成長期に移行するにはたんぱく質が必要で
FGF-7がそれを促す事は確認されています。
FGF-7はたくさん存在するほうがヘアサイクルを正常に保ってくれます。
またフコイダンには保湿作用があり、頭皮を保湿し、頭皮環境を整えてくれるのです。
毛母細胞に栄養を与え活性化するのです。
◆育毛国際特許について
タカラバイオ株式会社では、1980年代後半から研究を始め
1995年、世界で初めてガゴメ昆布「フコイダン」についての化学構造と機能性の解明に成功しました。
2008年には育毛の国際特許を取得し、その機能性の解明研究は現在も続けられています。
◆まとめ
フコイダンは細胞を修復し、新陳代謝を活性化させてくれる2つの方向から
育毛をサポートしてくれる頼もしい成分です。
正しいヘアサイクルを取り戻し、髪の毛を育てましょう。