こんにちは!ケイマリの金森です。
神奈川県横浜市の病院で、点滴に界面活性剤が混入される事件がありました・・・
点滴に混入された界面活性剤は、「逆性せっけん」と呼ばれるもの。
逆性せっけんは殺菌作用が強く、消毒液の主成分として使われます。
医療現場では、こうした消毒液が手指や医療器具の滅菌・抗菌などに幅広く使用されているようです。
また、界面活性剤といっても色々なものがあり、私たちの生活には欠かせないものです。
◆界面活性剤とは?
水と油のように本来は混ざり合わない性質を持つもの同士を
なじませることができる物質の総称です。
洗剤などで油性の汚れが簡単に落とすことができるのも
界面活性剤のおかげです。
◆洗剤以外にも使用されているの?
洗剤以外にもいろいろな場面で使われています。
私たちの生活に身近なものでは、食品、化粧品、医薬品に使われています。
・食品
水と油を一様に混ぜ合わせるため、乳化剤として界面活性剤が使われています。
乳化した食品は、マーガリン、バター、マヨネーズ、アイスクリーム・・・など、たくさんあります。
・化粧品
化粧品にも、界面活性剤がいろいろな形で使用されています。
乳液やクリームには乳化するために、
化粧水には香料や油、薬品などを溶かしこむために、
ファンデーション類には粉末を均一に分散させるために、
それぞれの目的に合った界面活性剤が利用されています。
・医薬品
界面活性剤そのものが主剤として使われているものと、
製薬の助剤として使われているものがあります。
主剤として用いられる例としては、殺菌剤があります。
◆石鹸も界面活性剤?
石鹸は、5000年もの昔から使われてきた界面活性剤です。
家庭用品品質表示法では、人が作り出した界面活性剤を
「石鹸」と「石鹸でないもの」に分けています。
「石鹸でないもの」は「合成界面活性剤」と呼ばれます。
石鹸は、製法がほかの界面活性剤に比べてシンプルです。
そして、水で薄まるだけで界面活性作用を失うという
石鹸特有の(そして生き物にとって安全な)性質を持っています。
界面活性剤といっても色々あります。
その中でも無添加石けんは、環境にも肌にもやさしいものなのです。