多くの旅行者でにぎわう京都東山の八坂の塔の近くにある
イタリアンレストランで食事をする機会がありました。
初夏の食材が出揃うこの季節ですが、
若草の萌える庭の景色を眺めながら食す旬の食材は、
美味しいだけでなく豊かな自然の味わいを感じさせます。
西洋の技術を用いながら和の素材を活かす調理法は、
盛られた器を含めて目を楽しませ、香りを楽しませ、舌を楽しませてくれます。
まさにハーモニーとか融合という言葉が相応しいと思います。
日本人は呉服にしても天麩羅にしても、海外から入ってきた技術を独自に進化させ、
自らの国の文化にまで昇華させていく能力があるようです。
今、日本に入ってきている各国の料理も、日本の食材や日本人の味覚に合わせて様々に変化し、
新しい世界を生み出しているように感じます。
もはや「日本食」となっているカレーライスや餡パン、
ラーメンなども外国の技術と日本の食生活とが結びついて発展し、現在の姿になっています。
日本人はものまねが上手と思っている人が多くいると思いますが、
実際は新しい発想で技術を進化させる「工夫の名人」なのだと思います。
スキンケアなどの化粧品や化粧道具も、海外から入ってきた技術をベースにしながら、
和の素材や日本の繊細な加工技術を使って独自に発展していったものが多くあります。
日本人の肌は日本人が一番良く知っているのですから、日本の四季に合わせてそれを楽しみたいものです。
男たるもの、旬の食材を楽しむように、旬のスキンケア用品を楽しもうではありませんか。