普段何気なく使っている石けん。
裏返して全成分をみますと「石けん素地」が一番先頭にきています。
その石けんの基になる「石けん素地」って何?
石けんがどんな風に製造されているかご存知でしょうか。
そして原料にはどんなものが使われているかご存知でしょうか。
石けんの製造に必要なものは油とアルカリです。
油をどの油を選ぶか(オリーブオイル?パーム油?牛脂?)や
製造方法で石けんのクオリティや使用感、泡立ちが変わってきます。
残念ながらイメージが先行して無添加と呼べる石けんは多くありません。
香りや使用感、あわ立ちなどで感覚的に石けんを選んでいませんか。
スキンケアで一番重要なのは洗顔。
健康で艶やかな美肌を維持するために、石けん選びはとても重要なミッションなのです。
◆石けんの製造方法
どれも同じに見える石けんですが、
市販されている石けんは、下記のいずれかの製造方法で作られています。
①中和法
機械練りとも呼ばれる製法です。
機械を使い、化学的に反応させ、短時間で大量生産できる製法です。
石けん製造に必要なのは脂の「脂肪酸」という部分のみなので
中和法では、あらかじめ「脂肪酸」だけを抽出した「石けんチップ」で製造されています。
②鹸化塩析法(釜炊き鹸化法 ホットプロセス)
原料油脂とアルカリを反応させ熱をかけて焚き上げます。
その後、塩析をいう工程で塩を投入します。
塩と不純物が結合し、沈殿します。
上澄みのニートソープと呼ばれる純度の高い石けん部分だけを石けんとします。
③コールドプロセス製法(冷製炊き込み法)
油脂とアルカリ(苛性ソーダOr苛性カリ)を反応させると低温の熱が発生します。(40℃程度)
よく攪拌した石けん溶液を木枠の中に流し込み、この低温の熱だけでじっくり熟成させる製造方法です。
この工程を枠練りと呼びます。
熱を加えないため原料に含まれるビタミンや美容成分がそのまま石鹸に残ります。
◆コールドプロセス製法の魅力
ひとことで言うならば「フレッシュ&ピュア!」
他の製法と違い、高温の熱やろ過をしないので
原料オイルに含まれるビタミン、グリセリン、スクワレンなどの美容成分を
まるごと石けんの中に閉じ込める事が出来ます。
60日の期間を経ることで、じっくりと石けんの隅々まで熟成がいきわたった
お肌にやさしい極上の石鹸が出来上がります。
◆まとめ
たかが石けん。されど石けん。
時間をかけて丁寧に職人がつくる石けんで洗顔すると洗いあがりはしっとりすべすべ。
洗い上がりのツッパリ感とか、早くスキンケアしなきゃといった…
乾燥スパイラルと無縁になり、肌は自らの力で潤うようになります。
洗うことを乾燥の原因にしないために。
極上の石けんで肌のバリア機能を向上させましょう