肌の健康的な美しさの鍵は角質層にあります。
角質層はお肌の一番表面の部分。
何日かすれば剥がれ落ちる皮です。
よくサランラップに例えられますが、0.02ミリの厚さしかありません。
薄っぺらい死んだ細胞と侮るなかれ。
死ぬときに莫大な遺産を残してくれるのです。
■遺産リスト
①ダムのような貯水機能で水分をたっぷり蓄えられたり
②肌のバリア機能となって異物の侵入を防いだり
③紫外線に対してシャッター機能をもったり
・・・・まだまだ 莫大な遺産は語りつくせません。
でも、、、遺産をもらうには条件があります。
ちゃんと死なせてあげないと遺産を残してくれないのです。
細胞は基底層から生まれ
有棘層、顆粒層と形を変えながら押し上げられていき
角質層となり、最後は垢としてはがれる。
これを一般的にターンオーバー(肌の生まれ変わり)と呼びます。
角質層は0.02ミリの薄さと言いましたが、
肌をこすったり、スクラブなどのピーリングで無理やり剥がす行為は
角質層が育つ前に殺しているようなものです。
角質層はわずか0.02mmの薄い層ですので、
ちょっとした刺激でバリア機能は壊れ、角質層が貯めた自家保湿成分は損なわれてしまいます。
洗顔時も化粧品塗布時も、絶対にこすらずフェザータッチで行ないましょう。
■角質層を守る正しい洗顔法
合成の界面活性剤(洗顔料)は使わないこと。
合成界面活性剤は強力な脱脂力と洗浄力で皮脂膜を取り除き、
角質層に付着、残留し角質層の細胞間脂質を溶かしていきます。
わかりやすくいうと、角質細胞(タイル)同士を引っ付けている細胞間脂質(セメント)が溶かされてしまい
角質細胞(タイル)が剥がされ隙間だらけになってしまいます。
肌の保湿成分はどんどん蒸発し、有害物質や、細菌等が侵入しやすくなります。
お肌の健康は洗顔から。洗顔料は天然の無添加の石鹸を使用しましょう。
そしてたっぷりの泡をたて、泡を転がすように洗顔しましょう。
■肌を温め化粧品の浸透を高めるハンドラッピング
化粧品を使う時、コットンでこすったり、パッティングと称して肌を叩きつけていませんか。
それは肌に対する虐待です。シミが出来る原因の第一位は紫外線でなく、自分の手です。
毎日毎日のスキンケアが「こすりシミ」を作っているのです。
ハンドラッピングとは、化粧水、美容液、クリームなどを塗る際に手のひらでやさしく押し込むように、
手にひらで温めながら浸透させる方法。手を当て、その温もりを感じることでリラックス効果もUP。
化粧水を、バシャバシャと顔に塗りつけるよりはるかに角質層への浸透が高まります。
肌が弱くて敏感肌な人は、肌角質層が薄いからです。
成熟した角質層に育てる為に、肌は決してこすらず、優しくやさしく接しましょう。